【ドラクエジョーカー2】空の主、レティス登場!それでも状況は悪化する、セブンスの命が危ない!【実況】#12
【ドラクエジョーカー2】空の主、レティス登場!それでも状況は悪化する、セブンスの命が危ない!【実況】#12
何かが来る・・。
レティス「私の名はレティス。この大空を支配する者・・・。」
現れたのは巨鳥、レティスだった。きちっと自己紹介をしてくれるあたり、間違いない。仕事が出来るタイプだ。
レティス「あなた方は人間ですね?この私に何か?」
話し方で分かる。思慮深く、冷静だ。こういったタイプの場合、戦闘になる可能性は低いのだが・・・。
レティスは状況を確かめるため、少年たちの話に耳を傾けた。
レティス「・・なるほど。自分たちの国に帰るため、あなたたちの仲間になれと言うのですか。」
情に訴えかけてなんとかなるタイプではない気がする・・。交渉するにしても、この感じではそのテーブルにすらつけていない。
レティス「それはかないません。私がつかえるのはあのお方のみと決まっているのです。」
やはり、と言うべきか・・。この展開はまずい・・。
レティス「さあ、おひきとりを・・。」
まずい・・。このままでは話が終わってしまう。何か、レティスを引き止める、レティスを動かす何か・・。
レティス「・・そのプレート・・!なるほど、そう言うことでしたか。」
状況を好転させたのは今回もあのプレートだった。レティスは少年が持っていたプレートを見て何かを悟った。
レティス「あなたはドン・モグーラに導かれここまできたのですね?」
察しがいい。その通りだ。
レティス「あの者はこの島の・・。いえ、全ての行く末を案じる信頼できる者。」
ドン・モグーラのあの貫禄、ただのモンスターでは無いことは分かる。
レティス「彼を信じなさい。そして・・」
レティス「人間よ。運命に身をゆだねるのです。」
盲目的に信じることはもうできない。でもやることは分かっている。
レティス「そうすればあなたはあのお方に近づくことができるでしょう・・。」
あのお方・・。誰のことだろう。
レティスはどこかへ飛び去ってしまった。
結局分かったことは、巨鳥がレティスで、レティスに乗って島を脱出することはできないということだ。
状況は何一つ好転していない。
セブンス船長「行ってしまったか・・。」
ですね・・。
セブンス船長「モグラたちの言う、あのお方とは今の巨鳥ではなかったのか・・・。」
どうやらそうみたいです。
セブンス船長「うぐっ・・!」
・・!?
ピスカ「船長さんっ!どうしたの!?船長さぁーーーんっ!!」
うめき声を上げ、セブンスが倒れた。
セブンスを担いでピスカとともに少年は飛行船へ戻った。
GJ「・・かなりの傷を負っておる。よく今まで耐えてたもんじゃ。」
生身、それも丸腰でモンスターと戦闘をしてきたのだ。無傷なわけが無い・・。
GJ「・・この島では治しようがないぞ。せめてわしらの国に帰れれば・・。」
・・それほどひどいのか。・・・。待て、上薬草は使えないのか?ベホイミも無理なのか?
GJ「整備士さんや。飛行船の修理の方はどうなんじゃ?」
GJは整備士のホーガンにたずねた。
ホーガン「すまねえ。絶望的でよ。新しい船作った方が早いくらいで・・。」
それは時間がかかりそうだ。現実的ではない。
ピスカ「そんな・・・!船長さんこのままなの?どうしよう私のせいだ・・・。」
あなたのせいでは無い・・。それは船長が一番分かっている。
ホーガン「すまねえセブンスッ!俺が不甲斐ねえばっかりに・・!」
船の損傷が激しいことはみんな分かっている。どうしようもないのだ。
ルボロー「ねえ、みなさん・・・。」
悲哀立ち込める空気の中、ルボローが唐突に話し始めた。彼にはこのスキルがあるのだ。
続けて、ルボローは少年にかけてみないかと言い出した。
買い被りだ。確かに巨大モンスターからホーガンを救い出した実績はある。でもそれくらいだ。あとは大したことはやっていない・・。
ルボロー「きっと助かる道を見つけてくれるはずです!」
ここまで言われたら、もう覚悟を決めなければ。出来るかどうかではない。やり抜くだけだ。
ルボロー「レティスの言葉を信じて僕らの運命をゆだねましょう!」
セブンス船長「・・聞いてくれ・・。」
セブンス船長は弱り切った声で少年に声をかけた。
ホーガン「セブンス・・!」
整備士のホーガンがそれに反応した。
ホーガン「お前、大丈夫なのかっ!?」
見れば分かる、重症だ。
キストーラ「無理をしてはダメよ!もう喋らない方がよろしくてよ!」
優しいキストーラだ。いつもこうだとこちらもこころ穏やかに過ごせるのだが・・。
シャルロット「キュッキュッキュー!」
シャルロットもキストーラに続けて声をあげた。なんと言っているのかは分からない。だが船長を心配しているような気がする。
ルボロー「あなたからも無理をしないよう船長さんに言ってください!」
ルボローは少年に船長を気遣うよう声をかけた。
セブンス船長「このくらいの傷・・。なんともない・・。聞いてくれ・・。」
弱った声で船長は少年へ語りかけた。
セブンス船長「私が飛行船から放り出され泳ぎ着いたのはとある海岸だった・・。」
セブンスは飛行船が墜落した当時のことを話し出した。
セブンス船長「そこにはとてつもなく巨大なモンスターがいて・・。」
セブンス船長「私は奴から逃げながらあの崖に・・たどり着いたのだ。」
あの崖は断崖のことだろう。
ルボロー「確かにこの島の海岸には強い主がいると僕も古い本で読みましたよ!」
モグラのアジトにあった本のどれかだろう。ルボローはあの場所が気に入ったようだったから。
セブンス船長「今のお前ならその海岸にも行けるだろう・・。」
・・船長。
セブンス船長「レティスと言う巨鳥をあてにできぬなら海からこの島を出ることも・・うぅ・・。」
セブンスは弱り切った体で少年に海岸への行き方を教えた。
ついた。
ルボローの言っていた海の主がいるはずだ。そして、そいつに会う。今はそれだけだ。