600作品ほどアニメを見てきた私が個人的に衝撃作だったアニメを10個選んでみた。
600作品ほどアニメを見てきた私が個人的に衝撃作だったアニメを10個選んでみた。
当時の自分の胸に刺さったのを選びました。
あなたにとって初めて知るアニメがあれば幸いですし、もし知ってるアニメがあれば共感してもらえると嬉しいです。

今回選んだ10作品はこちら。
- マルドゥック・スクランブル
- 新世界より
- コードギアス反逆のルルーシュ
- 秒速5センチメートル
- シュタインズ・ゲート
- シグルイ
- デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム
- ベルセルク
- 鋼の錬金術師
- とらドラ!
ランキング形式は好きではないので、順不同でいきたいと思います。
マルドゥック・スクランブル

出だしから半端ではない衝撃があります。当たり前ですけどバトルものによくある派手な演出とは少し違うことを一応言っておきます。部屋を暗くして出来れば外が静かな時間に一人で見てほしいです。
3部作形式で圧縮、燃焼、排気とありますが、人によってはトラウマを思い出したり気分が悪くなる可能性もあります。
心がえぐられるような強い揺さぶりがこの作品にはあります。
少女、SEX、ドラッグ、グロ、金、人体改造、未来都市、裁判、ギャンブル。言葉にすると一つ一つバラバラで陳腐な印象ですがそれらが絡まり複雑な物語が出来上がっています。
今までもそしてこれからもこの作品を超える衝撃はなかなか無いと思います。それほど私にとっては尖った作品です。
新世界より

https://www.tv-asahi.co.jp/shinsekaiyori/
はじめはよくある異世界超能力系アニメかと思って見始めたのですが、ストーリーの奥行きがすごかった。徐々に明らかになっていく歴史と真実が恐ろしい。
一番の衝撃はラストにありました。最後まで見ると全てが繋がります。単純なその答えに今更気がつく自分がなぜだか許せなかったような、ひどく気持ち悪くなりました。
メインキャラクターの色恋にどうしても焦点を合わせがちですが、彼らが冒険を通して知る世界は非常に興味深く、また全てを知ったあとでは見方が一変します。
超能力+冒険+策略+思春期の恋愛+世界の謎。子供向けに見せかけて大人向けに仕上がっています。
コードギアス反逆のルルーシュ

ダークヒーローものアニメの王道と言ってもいいのかも知れませんが、私も響くところがあったのでこちらを押します。
特殊能力を持った最強の主人公が無双するロボットアニメではありますが、ありがちな悪を倒す感じではなく寧ろ、主人公が悪側である(本当に悪かどうかは別ですが)ところが当時の私にとっては新しかったです。
敵キャラに結構強い奴がいて、そいつがいつも邪魔をしてくるのでイライラしますがそのイライラが絶妙だったのを今改めて思い出します。
終盤、主人公が真の悪になったかのように、全てを手に入れ成し遂げたかのように映るのですが、望んでいた?いや、多分そうなるのかなと気が付いていたけれど、望んでいなかったあの結末がやってきます。
この作品が有名になったのは、あのシーンの衝撃が私も含めてあれを見た全員の心に強く突き刺さったからに他ならない。そんな気がします。
秒速5センチメートル

アニメの背景がこれほど美しく、アニメはここまで出来るんだと衝撃を受けた初めての作品がこれです。
この物語は男女の友情、、それを超えた恋の話ですが、優しくて切ない。春に咲き、そして儚く散る桜のようなお話です。
御都合主義のハッピーエンドは素晴らしくて見ていて気持ちがいいし、見終わってスッキリします。でもこの作品にはそれを超えた別の何かがあります。
ボーイミーツガール。新海誠監督作品です。主人公は女の子と出会います。物語は花が咲くように突然始まり、気がつくと静かに終わるのです。
心が満たされそうで満たされない不思議な感覚に迷い込むそんなアニメです。繊細な心理描写がきっとあなたの心を掴むと思います。
シュタインズ・ゲート

これまで見たアニメの中で私がもっとも涙を流したアニメであるにもかかわらず、泣かせる要素はそんなにないという変わった作品。
どこにでもある機器を使った不思議な実験が飛躍し、点と点が繋がっていく過程は見事で見応えがありますが、次に起こることがうっすら予想出来るだけにそれをわかった上で待つのが怖くて涙が溢れてきました。
ミステリー色が強いサスペンス系アニメですが、オタク用語満載のアキバ系な導入です。1話目はそこに拒否感がありましたが、コーヒーと同じで見るほどにそのオタク感の良さが際立ってきます。
過激な要素は他のアニメに比べて少なく、アクションシーンもほとんどありません。ただ、私が言い知れぬ不安でもっとも涙を流したアニメであることに変わりはなく、選出することに決めました。
シグルイ

http://www.madhouse.co.jp/works/2007-2006/works_tv_shigurui.html
侍や刀を使ったアニメはよく見かけますが、ここまでそれを描き切った作品はこれ以外に私は知りません。
過激で、残酷です。無慈悲と言った方がいいでしょうか。これを見たのはもう何年も前になりますが今思い返してもあの当時の衝撃は忘れません。
よくあるエロ、グロアニメの領域とは一味違うので、これを同一のジャンルに私は入れることができません。言いようのない嫌悪感と吐き気のような気持ち悪さがあります。
それでも侍の道を極めんとするその姿は本物で、それらの絶妙なバランスがこの作品の魅力なのだと思います。衝撃作、まさにこの作品のことです。
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!

http://lineup.toei-anim.co.jp/ja/movie/digimon_wargame/
春休み、主人公がネット空間に現れたデジモンを発見します。デジモンは別の世界の生き物なのですがそれがまるでコンピューターウィルスのようにリアルに影響を与えていきます。
子供向け作品ではありますが、90年代のインターネット黎明期を思い出させてくれる懐かしい作品です。当時はちょうどパソコンが普及しだした頃で固定電話、ダイアルアップ接続が当たり前でした。
世界の人たちとリアルタイムで繋がる感覚やネットがリアルに影響を与える現実をこのアニメを通して感覚的に理解した人も多いのではないでしょうか。そいう意味でいうと革新的だったのかも知れません。
あの全てが終わってしまったように見えたとき、主人公たちが起こす奇跡にワクワクした思い出はきっと自分にとって特別で当時の自分にはやはり衝撃だったのだと思います。
ベルセルク

https://www.berserk-anime.com/1/
一番の衝撃は原作でしょう。私はアニメから入りましたが、このストーリーと絵には圧倒されてばかりです。
整った綺麗な顔の主人公が多いアニメのなかで、むさ苦しいむきむきのおっさんにはついていけないかも知れませんが、大丈夫です。私も初めはそうでした。
ジャンル的には冒険バトルファンタジーアニメになると思いますが、性的描写、欲望、グロ、宗教がそこに絡みついて刺激的な作品になっています。
主人公の過去にさかのぼると意外なことにファンタジー要素はほとんどありません。ここからどうなっていくか、それを想像しながらみるのも面白かったですが主人公たちの活躍を追うのが面白くてそんなことは忘れてしまいます。
事態の急変。ある出来事をきっかけに物語がそれまでと逆方向に動き出します。彼のあのような姿をみたくはありませんでした。それでも運命はやはり彼を選ぶのです。
衝撃、、間違いなくあれは衝撃でした。何と言い表せばいいか分かりません。とにかく禍々しい何かが現れるのです。そして襲うのです。剥き出しの本能が襲いかかる描写は圧倒的で、怖いくらい衝動的でした。あれにインスパイアされた作品もおそらく多いはずです。
鋼の錬金術師

1話から度胆を抜く展開に引き込まれたやばい作品。名言もたくさんあります。SNS等でもたまに見かけますが、多くの人がこの作品の影響を受けているということなのかも知れません。
禁忌の人体錬成に手を染めた天才兄弟が機械鎧に身を包み、元の体に戻るため賢者の石を求めて旅をします。
戦争と宗教的な要素がびっしりと盛り込まれた作品でもあり、それぞれの思惑と思想がぶつかり合います。アニメ、漫画で七つの大罪を扱ったのもこの作品が走りと私は思っていて、他の作品に少なからず影響を与えていると思います。
この作品の何もかもが当時の私にとって想像以上だったわけですが、やはり一番はキメラのところです。忘れようとしてるのに、ここだけをなぜかまた思い出すのです。どうやっても受け入れられないのかも知れません。あれは衝撃でした。
とらドラ!

http://king-cr.jp/special/toradora_complete-box/
当時の私はラノベ原作でこのキャラデザ、もう萌えアニメ確定といった感じで、これらのアニメを見ることもなく拒否していたのですが、YouTubeに違法?アップロードされた最終話をたまたま見て、え!?すごい・・・。恥ずかしながらそれがきっかけです。
オタクが嫌われていた当時、この作品を見ていることを周囲に話すことは一切ありませんでした。バカにされることが怖かったし無理やりレッテルを貼り付ける感じが嫌いだったからです。それでも、そういうのも含めてこの作品は私の考え方を変えてくれました。
大河はやっぱりすごくて、本当にすごいなって思います。
この作品は学園恋愛系アニメになりますので、これまで紹介してきた作品とは随分感じが違います。それでもこの作品を押すのは繊細な心理描写と彼らの想いが響いてきたからで、自分の心に深く刻まれたという意味では他の作品に全く劣りません。
一番印象的だったのは、木刀のあのシーンでしょう。殻に閉じこもって摩擦を避けて、適当に流される自分に喝を入れられたような衝撃がありました。いまだに覚えています。
最後に
今回選んだ10作品をもう一度。
- マルドゥック・スクランブル
- 新世界より
- コードギアス反逆のルルーシュ
- 秒速5センチメートル
- シュタインズ・ゲート
- シグルイ
- デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム
- ベルセルク
- 鋼の錬金術師
- とらドラ!
以上が私が衝撃を受けた作品になります。個人的にそう思った、そう感じただけなので、もしかすると他の人にとってはなんでもない普通の作品に映るかもしれません。
これまで経験してきたバックグランドが違うということもありますし、見てきた作品の数も私より全然多い人もおられるかと思います。それでも多少なりとも参考になる部分があったなら幸いですし、共感いただけたなら嬉しいです。