ネトゲプレイ中に出会った取引相手がマジキチすぎて、それ以来ネットが怖くて、まだ引っかかってる。

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ネトゲプレイ中に出会った取引相手がマジキチすぎて、それ以来ネットが怖くて、まだ引っかかってる。

ネトゲで取引したらマジキチでネットが怖くなった。

中学生の頃ハマったネトゲがあって、いわゆるMMORPGで当時は最も勢いのあるゲームだったと思う。

高校生の頃だったと思う。前よりログインの頻度は下がっていたけれど、それでもたまにINしてはクエストをしたり少なくなったギルドメンバーと会話したりして遊んでいた。

それなりに楽しくて、結構ネトゲ生活は充実していたと思っていた。

私がプレイしていたゲームは基本無料の課金モデルで運営されていて、ゲーム内通過を用いて基本的な取引は成立していた。

ゲーム内通貨は敵を倒すとドロップする。簡単に。けれどとても額が少ないので、まとまった金額を用意するとなると時間がすごくかかった。なので課金してゲーム内通貨を買う人も多かった。

アイテムは価値の高いものほどドロップ率が低く、そのアイテムをプレイヤー間で取引できるシステムがこのゲームには整っていた。

ちまちまモンスターを倒していつ出るか分からないアイテムのために何十時間も費やすのは効率が悪すぎる。そこでプレイヤーは需要と供給でそれらをトレードする。

トレードは物々交換で済むこともあるが、ゲーム内通貨を用いたほうが効率的で公平感があるのでその取引手法が一般的になっていた。

私もいらないアイテムがあるときは、どこの誰かも分からないプレイヤーと取引をしていた。

ある時、近くにいたプレイヤーが私の欲しいアイテムを売りに出そうとしていた。その人は取引できる人を探していた。

すごく欲しいというわけでもなかったけれど、取引にも慣れてきた頃でとりあえず話を聞いてみることにした。

私は「$$(ゲーム内通貨)で買います。」と言ってものを見せてもらうことにした。

実際にものを見せてもらうと、想像以下の粗悪品でこれは話にならないなと一目見てわかった。

私は「思っていたのと違ったのでキャンセルします。」そう相手に伝えた。

すると相手プレヤーの態度が急変した。「今、買うって言ってたよね?詐欺やん!詐欺師!詐欺師!」

そうまくしたててきた。金に困っていたのか、粗悪品を売りつけたいタチの悪い輩なのかは分からなかったが、

あまり関わるのはよくないと思った。それでも無視はよくないと対応した。

「いや、買うとは言いましたけど、あなたのアイテムを見せてもらっただけで、奪ったわけでもないですよ?」

「アイテムを見てどうか決めるのは普通ですよね?どこが詐欺なのですか?」

相手プレイヤーは言った。「買うって言ったから。買わないと。買わないならそれは詐欺だから。」

その一点張りだった。付き合っても時間の無駄だし気分も悪くなったので、別に謝る必要もないと思うが「すいません」そういって取引を私は中止した。

これで終わってくれればよかった。取引不成立で怒り狂ったのか、ただの嫌がらせか。

さっきの取引相手がオープンチャットで「こいつは詐欺師です。」と叫び出した。オープンチャットで、だ。気が狂ってるとしか思えなかった。

事態が急速に悪化していく感覚が画面越しの私の心を刺した。

言い訳をしなければならない気がした。間違ったことを言っているのは、このいかれた嘘つき野郎なのだから。

このゲームでの取引では「〇〇あります。買う人いませんか?」こんな風に募集がなされる。そして買いたいなら「買います!」そう言って取引が開始される。

取引が不成立になることなど普通にある。それでも、そんなことを言ってもこいつには分からないのだろう。

私に全て非があるのならこの事実を謝罪し、もう一度取引をしてもいいと思う。けれどこいつとは絶対に無理だ。

ネトゲにはこう言っためんどくさい荒らしがいるのは普通で基本絡まないようにしてはいた。でもまさかこんな形で巻き込まれるとは思っていなかった。

こういう場合は「無視」が正しい。

このゲームではプレヤー同士の戦闘は出来ない仕様になっていたから。できることはそんなにない。

こいつは、しつこかった。そして暴挙に出る。

このゲームにはプレイヤーの信頼を測る指標があって、プレイヤーが気に入ったら、その人の信頼度を上げたり、逆にダメだなと感じたら下げたり出来た。

こいつは言った。「〇〇は詐欺師です。〇〇の信頼度を下げてくれたら、$$(ゲーム内通貨)渡します。」

「下げたら連絡ください。」そうオープンチャットで言い出した。

こうなるとどうなるかだ。こうなると、それまで周りにいても無視していたプレイヤーが動き出すのだ。

金で人は動くのだ。真実なんてどうでもいいみたいに。

周りのプレイヤーが全員敵に見えた。

私は移動して場所を変えた。もう何を言っても無駄だと思った。そいつらには詐欺師と思われてもいいと思った。

もうどうでもよくなった。

その後別の場所で知り合った人たちにこのことを話した。「ああ、そいつはキチガイだからほっとけばいいから。」「無視」「無視」

そう言ってくれた。自分が本当に悪いことをしてしまったのかと、不安になってしまったからだ。

人間は弱い生き物だ。少しの狂気で潰れてしまう。

そんなことがあって、このゲームはやめてしまった。せっかく強くなったキャラもどうでもよくなるくらいに。

この経験があってかSNSやオンラインゲームでは人と絡むことが少し怖い。いまだにこの時の出来事が今の私に影響を与えているように思う。

たぶん、炎上するとみんな敵に見えるんだと思う。真実の云々を言える隙もなく。

「過去の暗い思い出を変えるには、新しい思い出で上書きするしかないんだよ」そう誰かが言っていた。

私はまだその一歩を踏み出せていないように思う。踏み出さなければ思い出も作れはしないのだから。