【アニメ】Re:ゼロから始める異世界生活全25話を見た感想。
【アニメ】Re:ゼロから始める異世界生活全25話を見た感想。
「死に戻り」という絶対的な能力がありながら、それを他人に知らせることができないもどかしさがこれほどに辛いのかと私はこの作品で知った。
主人公ナツキ・スバルはヒキニートで、コンビニの帰り際に異世界へと飛ぶ。よくある異世界転生作品のうちの一つだけど、そこが私は好きだ。
異世界転生後、すぐにトラブルに巻き込まれるが意外とコミュ力がある。というよりこの手の話の主人公はさっきまでヒキニートだったのにやけに行動力がある。やはり選ばれしものなのだ。
主人公は強くない。ただまあ引きこもりで筋トレをしていたことが幸いし腕力はそこそこある。あと運動神経は悪くない。まあそこは才能と言っておいていい。ただ、強い魔法が使えるとか、剣技があるとかはない。はっきり言えば雑魚だ。
主人公はある場所で死ぬ。死ぬと、ある場所から物語がまた始まる。涼宮ハルヒのエンドレスエイトよりはAll You Need Is Killの方が近い。主人公は死んでもセーブ地点に戻る能力「死に戻り」を持っていた。
主人公は銀髪の美少女エミリアと出会う。正確には一度助けてもらうだけなのだけれども。彼は彼女に惚れる。
主人公スバルは銀髪美少女エミリアの不幸を取り払うために頑張る。本当に頑張る。このアニメの見所はたくさんあるかもしれないが、この頑張りがメインだ。
主人公が死んで、生き返って、また死んでを繰り返しながら人間力や処世術を高めて行くところに引き込まれる。
魔法が劇的にすごくなるとか隠れた何かが覚醒して俺、世界一。みたいなことにはならなかった。今後は知らないけど。だからなのか親近感がわいた。
予定調和な御都合主義アニメに違和感を感じる人ならビビットくるものがあるかもしれない。まさに「脳が震える」というわけだ。
初めてこのアニメを見たときに感じたのは原作がラノベということもあり、一人一人がよく話す。
特にレムという青い女の子の話があの時は本当に長くて背中から手がたくさん生えてきそうな気分になったけれども、でも2回目はああ、これが人の温かさなのかなと思ったりも出来た。
好き嫌いは別れるが、死に戻りの能力が人の心を砕いていく様がよくわかるアニメだ。主人公がきちがいのように怒鳴る姿は見ていて不快かもしれない。
私は実際、1回目不快になった。なぜここまで言うのか理解できなかった。だから2回は見て欲しいなと思う。2回目も同じように気持ち悪くなったらそれはしょうがない。もうそれは3回目を見るしかない。
主人公の崩壊寸前の心と現状の自分の能力不足を認識する冷静さ、このバランス感覚が絶妙だった。
降りかかる不幸を回避するためにあらゆる手を尽くして運命を変えようと頑張る姿はさすが主人公と言った感じだ。
自分だったらどうするか?他のアニメを見ていてはあまりこのようなことは考えないけれど、このアニメではそれを少し考えたりもした。
リゼロの2期制作も決まったので、1回見たことがある人はもう一度、2回以上見たことがある人は、これ以上見ると脳が、震えだしそうだから、ちょっとやめておいた方がいいかもしれない。でもレムさんを見るためだったらしょうがない。うん。しょうがない。
Re:ゼロから始める異世界生活。私的にはおすすめです。