デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲームが私に与えた影響。
デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲームが私に与えた影響。

まだ私は小学生だったと思う。この映画を私は映画館で見た。当時はまだパソコンが今ほど普及していない時代、通信回線も今とは比べ物にならないほど遅かった頃。バブル景気が終わり、景気停滞期ののほほんとした空気感。この映画を見ると思い出す。
この映画はもちろん最初から最後まで全てが最高なのだが、中でも私の心に響いたのはインターネット空間で成長するデジモンの姿だった。このデジモンはいたずら好きで、あの「もーしーもーしー」はかなり印象に残っている。
ネットがリアルに影響を与えるのは今では当たり前の感覚かもしれないが当時はFTTHの光通信なんて一般家庭にはなくて、ADSLもまだなかったかもしれない。ISDNが当たり前だった。もちろんスマホはない。そんな時代だからパソコンの中の世界がリアルに影響するというのはとっても新鮮だったと思う。
この映画は全てのシーンが印象的なわけだけれど、それでも私の心を捉えたシーンはやっぱりあって、それは世界中の人がパソコンの画面を通して太一や光子郎と体験、経験を共有していたことだ。Eメールを送って自分の気持ちを伝えていたことだ。一体感、繋がり、それを感じた。
私がインターネットやパソコンを好きになるきっかけになったのは間違いなく太一と光子郎がパソコンを触っていたからで、「かっこいい」って思った。だから親が仕事用で使っているパソコンがすごく欲しかった。だから家用のパソコンを親が買ってきてからはそれにかじりついた。初めて友達にEメールでやりとりができた時は本当に感動した。本当に。
この時はまだそこまで考えてはいなかったと思うけど、インターネットって本当にすごいなって素直に受け入れられたはこの映画を見たからだと思う。少なからずロックマンエグゼの影響もあるとは思うけど。こうやってブログを書いているのもインターネットの空気を感じていたいからなのかもしれない。WEBが好きだ。インターネットが好きだ。
もしまだデジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲームを見たことがないなら、デジモンアドベンチャーを見てから見て欲しいなって思う。この作品はいきなり見てもそれなりに楽しめるけど、デジモンアドベンチャーを見てから見て欲しいなって私は思う。
監督は「サマーウォーズ」「時をかける少女」「バケモノの子」でおなじみの細田守氏だ。この作品をきっかけに大きく飛躍されたと私は勝手に思っている。夏が来るたびになぜかこの映画が見たくなる。この映画の全部が好きだ。