【出会い系】援交女に会ってすぐ帰ると言ったら恐喝されて写真ばらまくと脅されたんだが・・。
【出会い系】援交女に会ってすぐ帰ると言ったら恐喝されて写真ばらまくと脅されたんだが・・。

援助交際、パパ活、不倫、いかがわしい投資勧誘等が横行している無法地帯。会える系出会い系サイトことハッ○ーメール。その中でも今回とびきりやばいやつに遭遇した。
掲示板で「すぐに会いたい」とそいつは募集をかけていたので、メールを送ってみた。この手の輩は金銭的な見返りを要求してくる場合が多い。「出会い系 業者」等で検索するといい。奴らの手口が分かるだろう。
基本的に金銭的な見返りを目的に性を売買することは法律で禁じられている。売春防止法がそれにあたるのだが、ここではそんなことは関係ないようだ。
やり取りは普通に始まり、業者特有の金銭的な要求はなかった。ただ会ったこともしゃべったこともない相手をいきなりホテルデートに誘う女だったので怪しいなと警戒だけはしておいた。
待ち合わせ場所と時間を決めて、あとは会うだけになった。私は待ち合わせ場所に10分前に到着した。すると一通のメッセージがきた。
金銭的な要求だった。女からだった。
警戒はしていたので、落胆もなかった。会ってから決めようと私は伝えて、女を待つことにした。会えば気持ちが揺らいでしまうかもしれないが理性的に行動することだけを心に誓い来るのを待った。
明らかにやばそうな見た目の奴が声をかけてきたら、その時点で無視しよう。絶対に無視しよう。何度も繰り返し、繰り返し確認をした。
「ハッ◯ーメールの〇〇さんですか?」
待っている間暇だったので、ゲームをしていると女が声をかけてきた。
「はい、そうですけど・・」顔を上げるよりも先に思わず声が出てしまった。
完全にやらかしてしまった。どんな奴が来たかすぐに確認する。
身長は170くらいだろうか、細身で痩せ型。年齢は20代後半くらい。腕にタトゥー。化粧なし。血色が悪く、猜疑心の強い攻撃的な目をしていた。
「やらかしたああ・・」相手の顔を確認し、また思った。だが嘆いてばかりもいられない。これからが重要だ。
相手にメッセージでやり取りした金銭的なことを含めて事実確認をした。女は間違いないと答えた。
「ごめんなさい。今日は帰ります。」私は女に伝えた。裏で反社会的な組織と繋がっていそうな雰囲気を醸し出していたからだ。
「いや、話が違うでしょ。」女の態度が変わった。
「すいません。」私は謝った。また同時に未来の自分にも謝った。とんでもなくめんどくさい展開になることがこの時点で予想できた。
女は続けた「待って、約束してたじゃない。行こうよ。ねえ。」
「ごめんなさい。本当に、今日は帰ります。」私はまた謝った。
「おかしくない?どういうつもりなの?あなたは遊びかもしれないけど、私は遊びでやってるわけじゃないからな。」女は語気を強めた。
女は遊びではなく仕事としてやっていると言いたげな物言いで自分に正当性があるように持っていこうとしていた。
つまりそれは、私は法律違反をしていますと暗に言っているようなものであった。
「すいません。」私はまた謝った。
「いや、すいませんじゃなくて。遊びでやってるわけじゃないの、こっちは。」女が煽る。
「お前が無理なら、別の人連れてこいって。」女は一見筋が通っているかのような突拍子もない要求を私にしてきた。
理解できなかった。
「え?私が?」思わず聞いた。
「うん。」女はなんの疑問もない、それが当然という顔でそういった。
「いや、探せばいいでしょ?サイトで。」私は言った。
「お前が探せって。探し方くらい分かるだろ?」女は言った。
意味がわからなかった。私が探すのも意味わからないし、探し方もわからないし。こいつは一体何を言っているかわからなくなったので私はもう諦めた。
私が黙っていると女はスマホを私に向けて写真を撮影した。そしてこういった。
「この写真、後でばらまくから。」
背筋が凍るようなひどく嫌な気分になった。
私は逃げたい気持ちを押し殺し「そうなんだ。」と無機質に言った。
女は続けて「え?どうするの?行かないの?」とまた聞いてきた。
私は「いや、今日は帰ります。すいません。」そう答えた。
写真をばら撒くと脅してくるやつとホテルに行けるわけがない。
「行かないのなら、この写真tiktokにあげるから。」女は言った。
ネットにばら撒くだけでは押しが弱いと思ったのか、女は私を揺さぶるためさらに過激な爆弾を投下してきた。
tiktokはやばいなと冷静に理解しながら、まあ実際上がったら上がったと思って、また私は、
「そうなんだ。」と無機質に答えた。
脅しでは無理だと思ったのだろうか、それともさっきからスマホでやり取りをしている誰かの指示なのかは分からない。
「え?なに?じゃあ今日はやめるの?」女は話を変えてきた。
「はい。」私は答えた。
「時間返してよ。今日の時間!」「お金、今日の分は払ってもらうから。」女はぶっきらぼうに言ってきた。
少し腹が立った。
「今日の分?どういうこと?それはおかしくない?」私は黙っていればいいのに反応してしまった。
「写真!ばら撒かれたくなかったら、払って。早く!」女は恐喝に出てきた。
こいつはこうやって多くの人間をおとしめてきたに違いない。卑怯で卑劣な手だ。私は黙って答えなかった。
「半分でもいいわ。早く。早くして。」女がイライラしてきた。
「なんとか言ったら!?え?なに、お金もないの?」私が黙って下を向いているのを見かねて女はまた煽ってきた。
「お金もないのに、どうせ私の顔だけ見て帰るつもりだったんでしょ?」女が煽る。
私は黙ったまま何も答えなかった。
「だったら今から私警察に通報するわ。」女が言った。気でも狂ったのかと思った。
警察?通報?状況が一瞬理解できなかった。
「なぜ?」私は聞いた。女は私との応対履歴を見せてこういった。
「これ、警察見せるから。そしたら捕まるね。」そう言い放った女の顔を見た。真顔だった。
捕まる?私が?報道される?職場に連絡行く?仕事なくなる?刑務所行く?これらの問いが頭を駆け巡った。焦りと緊張。
「通報はしないで。」私は言った。
「いや。警察行こ。110早くかけて。」女は命令した。
スマホの画面を見ながら苦しくなった。そして思った。
まず一つ、売春はまだ成立していない。そう会っただけなのだ。むしろ写真を撮られ恐喝を受けている状況だ。
二つ、金額を提示したのは女だ。私は会ってから決めるとしか書いていない。履歴を見せれば確実に女が売春を持ちかけたことが分かる。
三つ、売春防止法は売る側が捕まる法律だ。しかし不安だったのでスマホで即座に検索した。
情報は一応揃った。
「分かった。じゃあ近くの交番に行こう。」私は覚悟を決めて言った。
恐怖がなかったわけではない。それはもう達観だった。
女は言った。「え?だから、早く警察呼んで。警察。呼ばないのなら私が呼ぶ。」
動揺しているのだろうか、話が通じていない。
「いや、だから、近くに交番あるから一緒に行けばいいでしょ?」私は聞いた。
「交番?なんでそんなところお前と一緒に行かないと行けないの?私の行き先勝手に決めないでくれる?」女がキレてきた。
「早く、連絡して。警察に。」女はそれしか言わなくなった。
「自分でかけたら?」私は言った。
「じゃあ電話するから。」そう言ってまた女はスマホをさわり出した。
通報されたら終わるかもしれない。そんな恐怖を感じながら私は女をじっと見た。

しかし、私が見つめた先で女は警察に電話をかけはしなかった。誰かと忙しくメッセージで連絡を取り合っているだけだった。
そして「お前の写真、ばら撒くから。」そう言ってまたこっちを見つめてきた。
私はおもむろに女の顔にスマホを向けた。
すると女は逃げるように、それまでの恐喝が嘘のように足早に私の元を離れていった。
女が遠く見えなくなった頃、周りの騒音が耳に入ってきた。夏の暑い空気をようやくそこで思い出した。
そしてその後、女に別れ際言われたセリフが私の頭を覆った。胸がひどく痛むのを感じた。
もし私がtiktokに出ていたら、蔑んで笑ってくれ。これ以上、恐喝の被害者が出ないことを願う。