中野裕治氏著書「億を稼ぐ人の考え方」読んでみた感想。

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中野裕治氏著書「億を稼ぐ人の考え方」読んでみた感想。

億を稼ぐ人の考え方読んでみた感想

ビジネス書は学生時代にたくさん読んできたので、もうお腹いっぱいと思ってましたけど、知り合いからこの本をお勧めされたので、読んでみることにしました。

本の内容はロバート・キヨサキ氏の著書、「金持ち父さん貧乏父さん」の記述内容の引用が多分に含まれていました。

具体的にどうするべきとか、そんなことは書かれていません。書かれていたのは、本のタイトル通り、考え方でした。

けれど、金持ち父さん貧乏父さんと違うところは会社に勤めつつ、副業から始めることを推奨されている点です。

現実的に会社を辞めて起業すると言うのはハードルが高すぎます。まずは副業で始めてそこからクワドラントの右側、特にビジネスオーナーを目指すことを「億を稼ぐ人の考え方」では推奨されていました。

後は、著者の生い立ちや起業に至るまでにあった様々な要因、そして精神面においての啓発が書かれていました。

とても読みやすく、私の場合だと3,4時間くらいで読めました。

で、それでどうなのだという話ですが、金持ち父さん貧乏父さんを読んで、「ああ、そういうことか!」とすぐに納得して行動に移せる人はどれくらいいるでしょうか。

あの本にはマルチレベルマーケティングを推奨する項目も含まれており、連鎖販売取引をすればクワドラントの右側へ行けると思い込んでしまう可能性も含んでいます。

実際、私がその本に出会った2011年はネットを使ったMLMも盛んで、推奨する文化もありました。

けれども私はそうやってお金を稼ぐやり方にどうしても心理的抵抗があり、他の人がどんどん大きくなっていくのを端から眺めていることしかできませんでした。

その間に私がやったことといえば、会ったことも無い、ブログで知った憧れの西野隆さんに少しでも近づきたくて必死にプログラミングとデザインを勉強しておりました。

当時は金も人脈も知識も技術も全てがなかったので、とりあえず知識と技術は自力でなんとかできるからと必死に勉強しました。

4年勉強に費やし、さらに2年サイト制作と運営に費やしました。けれど、そのサイトは1円も生み出しませんでした。

金持ち父さん貧乏父さんを読んで、キャッシュマシーンを必死に作ろうと試行錯誤したのにも関わらず、知らず知らずのうちに私は「お金を稼ぐ」という方向からずれていってしまっていました。

同時期に病気になり、手術をし、全てを諦めて私は普通に就職し働きました。

夢も希望も何もかもよく分からなくなってしまって、ただ日々をこなす毎日。

キャッシュフロークワドラントの右側には決していくことはできないんだと諦めて、成長意欲も削がれてしまった時でした。

職場の同僚に連れられ、人に会いました。

素性はよく分かりません。一つだけ確かだったのは彼は私の憧れるクワドラントの右側の住人だと言うことです。

そして彼から、この本を勧められました。

これまでいろんな場所で、いろんな方が私に声をかけてくれて、ああした方がいいとか、俺のところで働かないかとか、どう言う目的かは分かりませんが、声をかけてくれました。

けれど私はその全てを断っていました。自分の力で成功を掴みたかったからです。

脇目も振らずにこの一点に関してだけは自分の我を通しました。

そして結果が出ず敗北しました。

それで、もう決めていました。騙されたと思ってやってみる。信じてみる。これでいいやと。

彼の勧めた本を買い、読み進めると、当時、金持ち父さん貧乏父さんを読んで、衝撃を受けた思い出や、忘れてしまっていた気持ちを少し思い出せたようなそんな気持ちになりました。

彼に会った時言われたのは、「転職してもそれは手段を変えてるだけだから、結局あなたの行きたいところにはたどり着けないよ。」

「まずは旅行にしても目的地を決めるでしょ?だから君はまず、目的地を決めなくちゃ。」

彼は続けます。「目的地が決まれば、後はそこへ到達する手段を決めればいいだけ。転職は目的じゃなくて、目的地に到達するための手段だよ。」

「億を稼ぐ人の考え方」でも、まずは登る山を決めましょうと書かれています。

彼は次のようにもようにも言っていました。「給料がいいから転職する、大阪や東京に住みたいから転職する、安定しているから転職する。」

「一見正しいように見えるけど、そうやって転職してじゃあ、職場の人間関係が悪かったら?大阪や東京の住み心地が悪かったら?」

「また転職するの?」

私は言葉に詰まります。彼は続けます。「だから、目的地を決めないと。あなたがどうなりたいのか?それを決めないと。」

彼は私になりたい状態、やりたいこと、欲しいものを20個書き出してみて、と言いました。

自己啓発とかではこういうのは意外とよくあります。けれど、実際にはなかなかできません。

それでも私はもう決めていたので、「はい。」と返事をしました。

本の補足になればと思って彼との会話も少し書かせてもらいました。

経済的に悩んでいる。今後の進路について悩んでいるならこの本はオススメだと思います。特に金持ち父さん貧乏父さんを読んでよく分からなかった、なんか腑に落ちない・・と思っている方にはぴったりだと思います。

一方で、ビジネスオーナーを推奨し少額の株式投資や投資信託を否定する考え方は私にはあまり賛同できませんでした。株は少額から買い始めるのが正しいと私は思います。少額からでも株を始めることでもっと金融知識を身に付けようと思ったり、財務分析やチャート分析も向上すると思います。それに少額ならもしもの時も傷を最小限度に抑えることができます。

ただ、これを書いてしまうと「億を稼ぐ」というお題目からはずれる可能性があるので、少額の株式投資には批判的な記述になっていると推測します。

またトレードをするのも、労働者として働くことも、個人事業主やアスリートとして活動することも事業をするのと同じようにリスクを取っているのにそれらを一方的に批判するのはポジショントークだと感じました。インベスターへの道は決してビジネスオーナーからしかなれないわけではなく、SやEからでも可能だと私は思います。

ただし、SやEからIへ行くにはBと比べて圧倒的に時間と才能と努力の3つが必要になるので、現実的な解としてBを推奨するのは理にかなっていると思いました。

個人的には色々思うところもあって、そしてそれらを総合して、購入して良かったかなと思います。